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永畑智大「見開きのスカルプチャー」

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【訂正とお詫び】DMをお送りした皆さま|このたびお送りいたしましたDMに記載の休廊日に誤りがございました。以下の通り、訂正させていただきます。ご迷惑をおかけしましたこと、深くお詫び申し上げます。何卒ご理解のほどよろしくお願いいたします。〈誤〉土日祝 休廊  →〈正〉月日祝 休廊

 

◯ オープニングレセプション:5月24日(土)16:00-18:00
▶︎ ワークショップ『気になるお話、木になる彫刻』開催! 

 

“ 「宇宙に行ってきます!」と言ってコタツの中に潜ってオモチャや絵本を読んで遊んでる4歳の息子がいます。宇宙というのは例えだと思いますが、子供にとっては本当に宇宙のなかで絵本を読んでいると思います。布団の壁が秘密基地になったり、物や言葉が魔法のような力をもってグニャグニャと変わる世界。その小さな空間とその中で紙を折って糸で綴じて糊でつけて作られた本というモノがとても彫刻的にみえました。ただ遊んでるだけ何かが立ち上がる世界、そして大人は勝手に意味とか見出しちゃうよね。そんな事をヒントに、子供になって子供と大人の中の子供にはなしかけるような展示を作ってみようと思います。−永畑智大 ”

 

LOKO GALLERYでは、彫刻家であり漫画家・絵本作家の永畑智大(ながはた ともひろ)による個展〈見開きのスカルプチャー 〜ねぇねぇ、“ちょうこく”のまほうってしってる?〜〉を、2025年5月23日(金)より6月21日(土)まで開催いたします。

永畑はこれまで、彫刻・絵画・漫画を基軸にして、立体と平面の表現領域を行き来しながら、作品の中で次第にその境界を曖昧にし、彫刻としての特異な在り方を示唆する作品を制作し続けています。ダイナミックな造形や、キャラクター性に富んだ作品は、遊び心や探究心を掻き立て、受け取る側の年齢を問わず作品へと惹き込みます。

2021年に当ギャラリーで開催した個展〈Baby oil on canvas〉では、当時この世に産まれ落ちたばかりの自身の子どもが見ている世界、感じている世界をインスタレーションによって描き出しました。子育てをしながら、2022年には漫画、2024年には二冊の絵本を出版した永畑。アーティストとして、そして父親として、日々子どもと向き合う中で、作家自身にはどのような変化が芽生えたのか。また、“本の中で彫刻を描いている”自作の絵本を読み聞かせることで、4歳の息子の中には、どのような「宇宙」が育まれているのか。
今回の展示では、モノとしての本を“見開き彫刻”として捉え、“本のかたちをした彫刻”からその存在を紐解いていきます。ページをめくるという行為は、単なる動作や「読む」という意味を超えて、内に秘められた世界が他者へと開かれていくという現象とも言えるでしょう。それは、彫刻表現にもどこか通じるものがあります。
子どもが遊びの中で無意識に行っている「つくる」という行為は、自由を創造する力そのものです。そのプロセスに触れ、見つめることで、永畑が生み出す“ちょうこく”もまた、めくるたびに人生のストーリーが展開していくように、観る者の中に新たな感覚を静かに開いていきます。

本展では、ギャラリーの新たな試みとして、子どもたちがアートに出会い、参加できる空間をひらきます。また、会期中は、作家と直接ふれあいながら彫刻を制作できるワークショップを定期開催いたします。展示は日々少しずつ変化し、作家と子どもたちの関わりの中で成長していきます。おとなも、こどもも、ぜひ一度ギャラリーに足をお運びいただき、永畑ワールドをご体感ください。

 

ワークショップ

アーティスト・永畑智大と一緒に彫刻体験ワークショップ!みんなで楽しく、彫刻を作ってみよう。

 

ワークショップ
『気になるお話、木になる彫刻(きになるおはなし、きになるちょうこく)』開催!

イベント詳細
日程:毎週土曜日(最終週のみ金曜日) 5/31, 6/7, 6/14, 6/20
時間:15:00-17:00(受付:16時まで)
参加:予約制
対象:5歳〜小学生(12歳)
用意:汚れても良い服装でお越しください。
概要:『アーティスト・永畑智大と一緒に「気になること」をテーマに、絵や文字を紙にかいて本を作ったり、彫刻にしてみよう!』というワークショップです。作った作品は会期中に、ギャラリーで展示されます。

※ 複数日参加可能。
※申し込み多数の場合、定員に達し次第、受付を終了させていただくことがございます。
※ 本プログラムは、ギャラリーにおける新たな取り組みの一環として企画されたものです。

ARTIST PROFILE: Tomohiro Nagahata