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森夕香 、西條茜 二人展「流転するあいづち」

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この度、LOKO GALLERYでは画家の森夕香と陶芸家の西條茜の二人展を開催いたします。京都に拠点を構える森と西條は、京都市立芸術大学大学院修士課程で研鑽を積んだ仲であり、それぞれのアプローチで身体とあるものとの境界について着目をしています。森は日本画を出自とし、自己と外部を隔てる境界が決壊する感覚を捉えようと、表層の美の奥にある内面の表現を探求しています。一方で西條は、関心のある史実上の出来事や事件を丁寧にリサーチして採掘し、そこに潜む「虚構性」を内部が空洞であるという陶器の構造と重ね合わせた作品づくりをしています。

本展は、二名の作家が経験した「身体の罪」を往復書簡によって告白し合うことから始まりました。二人によると、往復書簡を重ねていくなかで、どこまで本当の自分をさらけ出すのか、否応なしに心理的な駆け引きが働いたと言います。相手に起こったことを受け止め、自分ではない存在との共通概念を探り当てる行為は、社会と自分の関係性を再認識すること。そこから相手の「身体の罪」を流転させて新たなエネルギーに変容させる循環を生み出していきました。

往復書簡の内容は鑑賞者には公開されません。古来より日本語には衝突や葛藤、緊張状態を解消するために「水に流す」という言葉がありますが、本展で二人の作家は互いの認知の境界線の波打ち際を行ったり来たりしながら、本来水で流されるべきかもしれない相手の懺悔を昇華させた作品群を作り上げます。それは聞いた側の反応であり、相槌であり、寄り添うことであり、許しなのかもしれません。

LOKO GALLERYでは、かねてよりコロナ禍において感染拡大防止に努めております。スタッフの検温、室内換気、消毒、密を避けることを徹底しております。皆さまには無理のない範囲でご高閲いただけましたら幸いです。

作家在廊日:2月12日(金)〜14日(日)

PDFプレスリリース 森夕香 、西條茜 二人展「流転するあいづち」


森夕香 Yuka MORI
1991 滋賀県出身
2014 京都市立芸術大学 美術科日本画専攻 卒業
2015 パリ国立高等美術学校 派遣交換留学
2016 京都市立芸術大学大学院修士課程 日本画専攻 修了
2019 京都市崇仁市営住宅第32棟において「市営住宅第32棟美術室」を開設

主な個展
2020 一木一草(Kaikado Café / 京都)
2019 蔓延る脈(GALLERY SUJIN 元崇仁小学校 / 京都)
2018 湿った午後の黄色い部屋(同時代ギャラリーコラージュ / 京都)
2017 明ける Dawning (LOKO GALLERY / 東京)

主なグループ展
2020 ドローイング展(LOKO GALLERY / 東京)
2020 日本画新展2020 (美術館えき KYOTO ホテルグランヴィアKYOTO / 京都)
2016 internal←→external 森夕香 戸張花(LOKO GALLERY / 東京)
2016 stART2016〈からだ|マインド〉 (ギャラリー 16 / 京都)
2016 Salut, la planète! (パリ国立高等美術学校内ギャラリー / パリ)
2015 京都銀行美術研究支援制度選定 京銀コレクションの15年(京都銀行桂川キャンパス / 京都)
2012 京都芸大日本画の現在 – カリキュラム展(ギャラリー @KUA / 京都)

アートフェア
2019 NEXT(Sydney Contemporary 2019 / シドニー)


西條茜 Akane SAIJO
1989年 兵庫県生まれ
2012年 京都市立芸術大学 美術学部工芸科 陶磁器専攻 卒業
2013年 ロンドン ロイヤルカレッジオブアートへ交換留学
2014年 京都市立芸術大学大学院 美術研究科修士課程 工芸専攻陶磁器分野 修了
現在、京都のシェアスタジオVostokを拠点に活動

主な個展
2019 タブーの室礼(ワコールスタディホール/京都)
2018 Grotta/胎内の孤独(同時代ギャラリー/京都)
2017 Folly(アートスペース虹/京都)
2015 石の態度(アートスペース虹/京都)

主なグループ展
2019 越境する工芸(金沢21世紀美術館/金沢)
2019 Kyoto Art for Tomorrow-京都府新鋭選抜展2019(京都文化博物館/京都)
2018 Vostok OPEN STUDIO( Vostok/京都)
2018ニューミューテーション −変・進・深化(京都芸術センター/京都)
2017 Ascending Art Annual Vol.1 すがたかたち-「らしさ」とわたしの想像力- (スパイラル/東京)
2017 Test Case Ⅺ(European Ceramic Workcenter/オランダ)
2017 rithome 西條茜+嶋春香(京都市立芸術大学ギャラリー@kcua/京都)
2016 六甲ミーツアート芸術散歩2016(六甲高山植物園/兵庫)
2013 DOMO(Hackney gallery/ロンドン)

主な受賞歴
2020 京都市芸術文化特別奨励者
2016 六甲ミーツアート芸術散歩2016 彫刻の森美術館賞 受賞
2012 京都銀行美術支援制度 2012年度購入作品選抜
2011 京都市立芸術大学作品展 富本賞 受賞

アーティスト・イン・レジデンス
2019 Le Maupas A.I.R.(フランス)
2017 European Ceramic Work Centre (オランダ)

 

ARTIST PROFILE: 森夕香

森夕香 Yuka MORI《はてしない物語》2021、麻紙、日本画顔料、1167×1606 mm
森夕香 Yuka MORI《宿る宿(やどるやど)》2020、麻紙、日本画顔料、 910 × 1167 mm
森夕香 Yuka MORI《スイセンのおばけ》2021、麻紙、日本画顔料、605 × 500 mm
森夕香 Yuka MORI《暑い日に泣く女》2021、麻紙、日本画顔料、金泥、 605×500 mm
森夕香 Yuka MORI《まじわる劣等》2020、麻紙、日本画顔料、455×380 mm
森夕香 Yuka MORI《背景はもうない》2020、麻紙、日本画顔料、333×242mm
森夕香 Yuka MORI《空っぽ人間》2020、麻紙、日本画顔料、金泥、273×190mm
森夕香 Yuka MORI《断腸は思う》2020、麻紙、日本画顔料、273×190mm
森夕香 Yuka MORI《碑(いしぶみ)》2020、麻紙、日本画顔料、 273×190mm
森夕香 Yuka MORI《マドンナ》2020、麻紙、日本画顔料、273×190mm
森夕香 Yuka MORI《ゆれる》2020、麻紙、日本画顔料、227×160mm
森夕香 Yuka MORI《無題》(ドローイング)、2020、和紙、墨、岩絵の具
森夕香 Yuka MORI《無題》(ドローイング)、2020、和紙、墨、岩絵の具
西條茜 Akane SAIJO《甘い共鳴》2021、陶磁器、ロープ
西條茜 Akane SAIJO《翻訳する体》2021、陶磁器
西條茜 Akane SAIJO《果物と石》2021、陶磁器
西條茜 Akane SAIJO《蝶のように》 2021、陶磁器
西條茜 Akane SAIJO《盾となる》 2021、陶磁器
西條茜 Akane SAIJO《巣立ち》2021、陶磁器