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近藤恵介・冨井大裕「あっけなく明快な絵画と彫刻、続いているわからない絵画と彫刻」

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【会期延長】4月9日(日)まで会期を延長させていただきます。

 

LOKO GALLERYでは3月9日より、3月1日から始まる川崎市市民ミュージアムWebサイトでの展示と併せて実作品の展覧会を開催いたします。

川崎市市民ミュージアムに収蔵されていた近藤恵介と冨井大裕の共作による《あっけない絵画、明快な彫刻》は2019年10月の令和元年東日本台風で地階収蔵庫の浸水によって被災した多くの作品の中に含まれていました。
被災し修復を施されたこの5点の作品の運命に二人の作家は向き合い新たな作品《あっけなく明快な絵画と彫刻、続いているわからない絵画と彫刻》を制作しました。これら新作と被災作品合わせて11点の作品をご高覧いただくと同時に今尚続く修復に携わる美術館関係各位の熱意を知ることができる機会となれば幸いです。

オープニングレセプション:3月9日(木)18時〜20時

【同時開催】
「あっけなく明快な絵画と彫刻、続いているわからない絵画と彫刻」展
会期:2023年3月1日(水)10:00〜4月10日(月)15:00  ※会期延長
会場:川崎市市民ミュージアムWenサイト内「the 3 rd Area of “C”―3つめのミュージアム」
https://www.kawasaki-museum.jp/thirdarea/art2303/

[同時発売]
書籍:あっけなく明快な絵画と彫刻、続いているわからない絵画と彫刻
タイトル:あっけなく明快な絵画と彫刻、続いているわからない絵画と彫刻
作品・執筆:近藤恵介、冨井大裕
執筆:佐藤美子、杉浦央子、羽生佳代(川崎市市民ミュージアム学芸員)、成相肇(東京国立近代美術館主任研究員)、林卓行(美術批評・東京藝術大学准教授)
デザイン:戸塚泰雄(nu)
定価:本体1,800円(税別)
判型:A5判変形/88ページ/並製
テキスト:日本語/英語(一部)
ISBN978-4-908062-51-3 C0070
発行:HeHe/ ヒヒ http://hehepress.com
発売日:2023年3月中旬発売予定

 

図録「あっけなく明快な絵画と彫刻、続いているわからない絵画と彫刻」より

「あっけなく明快な絵画と彫刻、続いているわからない絵画と彫刻」展は、近藤恵介と冨井大裕、二人の作家によって2010年に制作された作品《あっけない絵画、明快な彫刻》が辿った歴史をめぐる展覧会です。
《あっけない絵画、明快な彫刻》は、冨井の作品をモティーフとした近藤が描いた平面3点と、近藤がすでに発表していた作品を冨井が立体化した4点の全7点で構成されています。2013年に川崎市市民ミュージアムのワークショップにご協力いただいた作家の作品を集めた「シリーズ・川崎の美術 響きあうアート」で展示し、2016年に寄贈を受けました。
2019年10月12日夜、首都圏を直撃した令和元年東日本台風によって、川崎市市民ミュージアムの地階の収蔵庫が浸水し、収蔵品の多くが被災します。全国 の美術館、博物館、修復家などからのご支援により、地階からの収蔵品の搬出は終え、安全に保管するために作品を洗浄して乾燥させるなどの処置を行うようになりました。
被災収蔵品には、本作《あっけない絵画、明快な彫刻》の7点すべてが含まれています。浸水による直接的な被害もさることながら、救出されるまでの高温多湿の環境によるカビが作品には甚大な被害を及ぼしました。
実は現代美術の修復は、あまり前例がありません。本作の修復については、今後も長く保存するために必要な処置内容や方法について、作家はもちろん、修復家と繰り返し協議しながらできる限りの処置を施しました。
本展では、被災の痕跡が残る作品と、被災、修復、喪失から作品上で起こってしまった不可逆的な事象を通して、近藤恵介と冨井大裕によって新たに制作され た作品をご紹介します。二人の作家の共作というかたちではじまった作品群は、 石膏を使った4点と、平面2点、これに《あっけない絵画、明快な彫刻》を再構成したものを加えて、全17点の作品となりました。被災という歴史を経た作品の新たな展開をご高覧いただければ幸いです。