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戸張花 「内在 – Immanence」

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この度LOKO GALLERYでは初となる、彫刻家 戸張花の個展「Immanence 内在」を11月13日より開催いたします。新進作家として注目を集める戸張は、2016年多摩美術大学卒業制作優秀作品に「FORCE」が選出され、2018年に同大学院 美術研究科 彫刻専攻を主席で修了。現在は埼玉県川口市にあるの共同アトリエで制作をしています。

彼女の彫刻は鉄製の棒を素材とし、可燃性ガスであるアセチレンガスと酸素を使用して3000度の炎で液状になるまで熱します。バーナーの火花を散らす中心で赤く発光し堆積する鉄のしずくは、油断をすると今にもしたたり落ちそうな緊張感を放ちます。鉄と作家の真剣勝負は数年の時を経て、その大きさは作家の身体を包み込むほどになり、重量は400kgにもなります。

鉄は、溶ける、曲がる、歪む、錆びるという特性を持ちます。一見すると作家は自由に鉄を扱い、思いのままの造形を作り出すことが可能なように思えます。しかし彼女は鉄と格闘していくなかで、自身の表現を素材に押し付けようとせず、素材と作家との表現のせめぎ合いの中から生まれるかたちに強い関心を抱くようになりました。

今回の展覧会では大型の彫刻作品をはじめ、その制作過程で生まれた鉄粉を集めて制作したドローイング作品も展示いたします。彼女にとって、作品の大きさや形態は変われど、繰り返し行う細かい作業で作品を作り上げることは一貫しています。そこには、生命が誕生してから尽きるまで続く最小単位の生命現象を体現しているかのようです。

戸張花の彫刻から放たれる真っ直ぐなエネルギーが私達の潜在意識の中にある自然にどのような揺さぶりをかけるのか、目撃してください。

 

素材に触れ、対話し、自らの表現と素材との対等な関係性・兼ね合いの中で生まれる形。
私はそれを彫刻と捉えます。

赤く熱した鉄の粒を、一つ一つ垂らし、
いつしかできた形は、まるで生きているかのように変形し、
時とともに朽ち、錆びていきます。
鉄という素材が自然の巡りを内在していることを発見したときから、
私が彫刻を作ることの意味、鉄を扱うことの意味、
「もの」をつくることの意味を作品が私に示してくれている気がするのです。

戸張花

 


プレスリリースー戸張花 「内在 – Immanence」

ARTIST PROFILE: 戸張花

戸張花 Hana TOBARI《IMMANENCE》2020年、鉄、120×110×55cm
戸張花 Hana TOBARI《inner force》2020年、鉄粉、金粉、版画用紙、メディウム、59.4×0.5×84.1cm
戸張花 Hana TOBARI《outer force》2020年、鉄粉、金粉、版画用紙、メディウム、59.4×0.5×84.1cm
戸張花 Hana TOBARI《MATERIAL》2020年、鉄、30×30×30cm
戸張花 Hana TOBARI《edge》2017年、鉄、68×8.5×14cm、22.7kg
戸張花 Hana TOBARI《gravity》2020年、鉄、11×11×11cm
戸張花 Hana TOBARI《internal - ◯ -》2020年、鉄、18×18×16cm、4.9kg
戸張花 Hana TOBARI《internal - □ -》2020年、鉄、16×16×16cm、10.4kg
戸張花 Hana TOBARI《inner core Ø》2020年、鉄粉、金粉、版画用紙、メディウム、35×0.5×109cm
戸張花 Hana TOBARI《EFFECT》2017年、鉄、160×24×45cm
戸張花 Hana TOBARI《depth 1》2020年、鉄粉、金粉、錆びた鉄粉、版画用紙、メディウム、29.7×0.5×42cm
戸張花 Hana TOBARI《depth 2》2020年、鉄粉、金粉、錆びた鉄粉、版画用紙、メディウム、 29.7×0.5×42cm