ユーソ・ノロンコスキー 個展
This Place is Nowhere

2017年9月8日(金)–  10月7日(土)
[オープニングレセプション]
9月8日(金)18:00 ‒
[アーティストトーク]
9月8日(金)19:00 ‒
[火 ‒ 土] 11:00 ‒ 19:00
[日・月・祝] 休廊

協力:
Gallery Taik Persons
助成:
フィンランドセンター
FRAME contemporary art finland
Arts Promotion Center Finland

This place is Nowhere はフィンランドのアーティスト ユーソ・ノロンコスキー (Juuso Noronkoski) による現在進行中のプロジェクトの一部であり、写真、ビデオ、オブジェクト、テキストベースの作品で構成されています。ノロンコスキーは、 このプロジェクトを通じて、写真イメージと現実世界における知覚との違いについて、また、イメージやオブジェクト、テキストといった、時間的、物理的に異なる表現方法が共通の空間でいかに作用するかについて考察しています。
作家自身によって撮影された、あるいは選び取られた写真は、さまざまなかたちで物理的に、そして概念的に手を加えられます。意思を伴ったイメージへの介入は、被写体が持つ意味を解体し再構築すると同時に、平面と立体、現実と想像、観ることと観られることを隔てる境界を曖昧にします。
インスタレーションを構成するテキスト、詩的な短編小説は彼の創造における思考のプロセスを伝えますが、同時に提示される視覚イメージが示す意味が文字情報によって補完されるのか、あるいはどのように変化するのかは、観るものに委ねられています。それはまるで、イメージと言葉にかかわる人間の “共感” についての実験のようでもあります。
ノロンコスキーの作品が扱うモチーフは一見すると非常に具体的です。しかしそれらは特定の文化や地域を超えた普遍性を兼ね備えています。我々がそれぞれに持つ現象や事物に対する概念をイメージの形にし、さらに重層的に介入することで、写真が 別の場所へ通じる窓としてだけではなく、鑑賞者自身、そして “観る” という行為そのものを映す鏡にもなり得ることを示しているのです。
本展は、作家にとって日本での初の発表となります。現実と虚像の境界とはどこにあるのか。そしてそこにはどのようなイメージが存在するのか。ノロンコスキーは、イメージが絶えず変化し、知覚が移り変わる “どこでもない場所” をギャラリーに現出させ、我々に問いかけます。