ハンス・アンダーソン
個展

2019年2月8日(金)‒ 3月9日(土)

[火 ‒ 土] 11:00 ‒ 19:00
[日・月・祝] 休廊

 

[オープニングレセプション]
2月8日(金)18:00 ‒

[アーティストトーク]
2月8日(金)19:00 ‒

 

LOKO GALLERY はスウェーデンのアーティスト ハンス・アンダーソンの日本初個展を開催します。

アンダーソンは長年にわたり、ファウンドオブジェクトを主な素材として抽象の平面や立体作品を制作してきました。路上に棄てられた紙袋やプラスチック、金属屑、古い写真アルバムなど、作家は固有の意味や歴史を内在したオブジェクトに長い時間をかけて手仕事を施すことで新たな時間軸を与え、作品として昇華させます。注意深く構成されたコラージュや繊細なドローイングからは作家の制作のプロセスをうかがうことができますが、それは論理的に組み立てられたものではなくあくまで直感的で、作家の行為そのものと密接に関係しています。 アンダーソンの制作は自発的であると同時に受動的です。あえて明確なプランを持たずに素材に向かい、作品や制作環境とともに作家自身も変化していきます。予断や意味的な解釈を排除し、まずは状況を純粋に経験することに重きを置く彼の制作方法はまるで瞑想のようでもあり、作品は作家による精神の旅の記録といえるかもしれません。

禅の思想や西田幾多郎の哲学、もの派の活動に影響を受けたと語る作家は 2017 年の数ヶ月間、日本に滞在しています。本展では、日本滞在を経て新たな視座を得た作家が制作した4メートルに及ぶ巨大な紙のコラージュ作品を中心に、金属や皮革を用いた立体作品も併せて展示いたします。 彼の作品、そして本展を含むこれまでの全ての個展にタイトルはありません。そこには、鑑賞者が言葉とそれに伴う意味から離れ、言語を超えた領域で作品を知覚し、解釈することを促す作家の意図がこめられているのです。

 

マルシア・カヴァルカンテは Lovtal till intet (Eulogy to Nothingness/ 無への讃歌 ) の中で、理解の過程そのものにおいて、解釈の真の価値が模索されねばならず、そのような発見の瞬間が焦点だと書いています。私にとっ て芸術を創造することは、理解の過程の一部になろうとすることです。それは今この瞬間に起る体験で、そこで は常に何かに初めて出会うことが可能です。それは脱創造の一形式で、世界をとらえた過去の経験とは関係を絶とうとすることです。これはそれらの経験を拒否するのではなく、ただ自分の一部ではないと考えることなのです。
- ハンス・アンダーソン

 

ハンス・アンダーソン
1979 年 スウェーデン, カルマル生まれ. ストックホルム在住. 2005 年 コンストファック美術大学( ストックホルム) 卒業. Helge Ax: son Johnson Foundation や Arts Grants Committee working grant, など、これまで様々な賞や助成を得ており, 2017 年には AIT(アーツイニシアチブトウキョウ) のレジデンスプログラムで3ヶ月間日本に滞在した. 「Swedish Art Now」(スベン・ハリー美術館、ストックホルム、2016),「If you don't like art..」(ヴェストフォシン美術館, ノルウェー ,2017)、個展(王立美術アカデミー , ストックホルム,2018 ) など多数の展覧会に参加し、作品は マルモ美術館(スウェーデン) and the Swedish Association for Art, National Art Council, Sweden, フェンバーガーハウス(長野, 日本) など多くのコレクションに収蔵されている.