LOKO GALLERY×国立奥多摩美術館
和田昌宏・永畑智大
「国立奥多摩物語〜12月のオーロラ〜」

2019年12月13日(金)- 2020年1月25日(土)

[オープニングレセプション]
2019年12月13日(金)18:00 ‒

[火 ‒ 土] 11:00 ‒ 19:00

[日・月・祝] 休廊

*年末年始:2019年12月29日(木)〜2020年1月9日(木)休廊

和田昌宏と永畑智大による2人展「国立奥多摩物語〜12月のオーロラ〜」を開催いたします。本展はアーティスト・コレクティヴ「国立奥多摩美術館(MOAO)」とLOKO GALLERYによる共同企画展であり、2019年10月から2020年の春までMOAOが一連のシリーズとして順次展開している企画の中の、2つめの展覧会にあたります。

和田昌宏は近年、映像というメディアを軸に、大掛かりな可動式インスタレーションやパフォーマンス、彫刻といった多彩な美術 表現を内包する作品群を制作してきました。そして現在はそれらの延長線上にありながらも、より多くの人々が関わり、より多様 な要素を秘めた大規模なものになるであろう“映画作品”の制作に取り組んでいます。映画そのものの完成は2021年を予定して いますが、今回の「オーロラ」シリーズの企画展では、展覧会のさなかにパフォーマンスや撮影を行い、それによって生まれた映像素材をも次々に展示していくという試みを実行。展覧会場でリアルタイムに映画の生成が進行していき、展示空間と映画作品 とが相互に侵食し合う様相は、従来の「映画」や「美術」といった作品形態の在り方を問いながら、その境界線を柔軟に往来するものとなってきています。今回の展覧会においても、その未知の映画作品の制作は徐々に進行・発展していく予定です。

一方の永畑智大は、主に彫刻と漫画という2つのメディアに足場を持つアーティストです。ともすると繋がりが希薄に思われそうな2つの領域ですが、永畑の作品はどちらにおいても一目見てそれと分かる特徴を湛えています。それは彼が実際に、自作の 彫刻の写真を漫画の中に取り入れたり、漫画に描いたキャラクターを彫刻化したり、といった横断的な制作手法を用いていることにもよるでしょう。ダンボールなどを素材として作られる彫刻作品群は一見チープかつキッチュでありながら、通常の彫刻的発想からは生まれ得ない挑戦的な造形を宿してもいます。また日本を代表する前衛漫画誌『アックス』の新人賞において特別賞も受賞したその漫画作品群(「ファミリーレストラン」名義)には、一般的な漫画とは一線を画す独自の表現様式が窺えます。これらの中には、彫刻における造形感覚を漫画へと落とし込む過程で発生しているものもあるでしょう。彫刻と漫画という2つの軸足は、彼の中で相互に有機的な影響を与え合い、清新な表現へと連結しているといえます。本展ではその彫刻作品の最新版として、初の“ブロンズ化”が施された作品の出展なども予定しています。

この2名によって構成される本展「国立奥多摩物語〜12月のオーロラ〜」は、「10月のオーロラ」を再構成した発展形でありながら、さらに2月以降の続編にも連なっていく展覧会となります。この実験的な挑戦が一体どのような地点に帰結するのか、ぜ ひ多くの方に目撃していただければ幸いです。